2007年03月19日 神戸・新長田中心市街地活性化協議会<議事録>
日 時:2007年3月19日(月) 20:10〜21:30
場 所:新長田まちづくり(株)内会議室
正岡氏(TMO運営委員長)の司会により、以下の議事が進行された。
1、「神戸市・新長田中心市街地活性化基本計画」策定状況
(1)概要版(第1稿)
【井原(商業課係長)】 (「神戸市・新長田中心市街地活性化基本計画(案)」(概要版)に関する資料説明)
【杉村(商業課長)】 基本計画は行政の計画だが、協議会の意見を反映することになっている。したがって、本日の協議会で出た意見も計画の中に反映していきたい。旧計画と大きく違うところは国の認定が必要となる点。認定されればそれに伴う補助金が執行される。また、これまでは経済産業省が所管していたが、今回は内閣府に中心市街地活性化本部が設置されている。先日もこの中活本部に行ってきた。政令指定都市で認定を求めるのは神戸市がトップになる。これまでには富山市と青森市が認定を受けているが、神戸市とこれらの都市とはかなり事情が異なる。神戸市の場合は、新長田が一番の中心地ではない。なぜ新長田を中心市街地と位置付けるのかということが問われる。上位計画において新長田は西の副都心として位置づけられている。いま問われているのは、三宮、東部副都心、西部副都心の3つの都市核の役割を明確にし、それらの地域にいかに施策を集中させているのかということを踏まえて、なぜ新長田が本基本計画の対象地域になるのかということを説明することだ。国からは、新長田が、神戸市の中の核として周辺に及ぼす影響を示して欲しいと言われている。国との間ではこれから詰めていくが、その過程において新長田を中心市街地から外すことは考えていない。粘り強く折衝していきたい。
(2)意見交換
【正 岡】国から言われていることはひとつのハードルだと思う。議論を前進させる上でも、もう少し具体的な話が求められている。
【 東 】地元の立場からすれば、神戸市が新長田を中心市街地として押していくのであれば、この機会にやって欲しいことをマニュフェスト的に訴えていくチャンスでもある。
【増 井】JRの快速を停車させるなど、公共交通機関を動かすことはできないのか。阪急が春日野道から三宮に延伸させ、西神の人口を取り込みたいと考えているらしい。地下鉄新長田駅とつなぐということになれば、JRも何かしてくるだろう。阪急に働きかけて、JRに対策を講じさせることができるのではないか。
【山 本】西の副都心ということであれば、入口が2つぐらいあってもいいのではないか。東口があれば、客の回遊性も高くなるのではないか。新湊川とあわせて海岸線の遊歩道を整備でればいいと思う。
【正 岡】海岸線や新湊川の整備については、真陽のまちづくりプランにも入っており、住民の合意はできている。
【増 井】鉄人プロジェクトが中心になっているが、アニメやコミックなどに関する国内生産額や、海外輸出額などは分からないのか。次の展開としてこれらの関連産業を誘致するのであれば、数字的な裏づけがあってもいいのではないか。
【正 岡】アニメ産業については、アメリカは大きなマーケットになっている。神戸空港の活用を検討する場では、アジアのアニメと連携できないかという話題が出ている。鉄人の話をどうふくらませるかということはあるだろう。
【宍 田】何をもって西の副都心というのかということはあるだろう。P.4〜5に示された数字だけを見ると、神戸市の中で中心性があるとは言えない。しかし、かつては三宮に対して西の中心性を持っていた。そういうものをつくろうとしているのか、ということなのではないか。公共施設が少ないのは事実だ。いずれは再開発事務所もなくなる。せめて、新長田で伸ばしたい分野に関する外郭団体か行政の関連機関を立地することはできないか。
新長田を神戸市や西の副都心の中で、どのような中核機能を持たせるのかということは、地域としても考える必要はある。長田区の中でも高齢化率の高い地域だ。元気な高齢者が生活していけるものをつくっていこうということでもいい。交流施設をつくれば、若者も集うことができる。
グランドデザインとして、この街をどうしたいのかが見えてこない。国としては、震災復興だけでは認定しないということになるだろう。復興の次のステップを書ければいいのではないか。街として何をつくるのか、その中で商業はどうするのかということになるだろう。
UDの取り組みについては長田区の中で随分とすすんでいる。それを全面に出して、神戸市の中心になっていくことなのではないか。新長田として神戸市の中での中心的な役割を担っていく、こんな街にしたいということを言っていきたい。
【 東 】中心市街地のエリア内における密集率については、他地域よりも高いはずだ。商業施設についても最も密集していると思う。
【増 井】経済産業省と中小企業庁が所管する予算はどれぐらいなのか。計画がとおることで、それ以外の予算がつくということはあるのか。ハード整備の内容が違ってくるということもあるのか。
井原/基本計画の認定がないと、戦略補助金がもらえない。戦略補助金では、中心市街地を活性化するための事業であれば何でもできる。計画認定があれば事業者に対して2/3の補助がでる。そうでなければ1/2になる。補助対象は事業者で、自治体の役割としては計画をつくるにある。新長田の場合、補助対象となるのは1番街アーケードの2期工事、モニュメント。計画の認定がなければ一般施策で行うことになる。1/2の補助がでる補助金はあるが、単にアーケードをつくるというだけでは採択されない。
【増 井】認定されれば、商業と関係ない施設などの建設もやりやすくなるということはあるのか。
井原/民間事業者が公共的な施設をつくる場合に補助がでるので、投資しやすくなるということはある。
【藤 原】補助金の使い道はいろいろあるだろうが、商売人が小さなことをやることに対するものではない。大きい事業にしか使い道がない。
【 東 】事業規模が大きいので、補助率が2/3か1/2かの違いは大きい。1/2の補助金については国の予算額も小さいので、審査が厳しくなる。
【今 井】何人がまちに滞留し、消費して満足するのかということが重要だ。何がいいのかは分からないが、人が滞留してそこから波及ものが欲しい。
【正 岡】まちを回遊する仕組みをつくろう、震災復興でやっていこうということでやってきた。今回は、目標を数値化してストーリーをつくって、実現可能な事業を進めていくということ。
【増 井】富山市と青森市は何をやろうとしているのか。
【杉 村】富山市はLRTがメインだ。しかし、もともとあった計画を位置づけたに過ぎない。
青森市は駅と青函連絡船乗場の間を整備するようだ。
【増 井】10億円ぐらいお金を入れてもそんなに変わらないのではないか。
【正 岡】神戸市の商業を地域商業と都市商業に分けるとすれば、青森はどうなるのか。
井原/その地域しかないということになる。
【正 岡】神戸市との違いはそこにある。
井原/政令指定都市で計画をつくると言っているのは神戸市のみだ。他都市も、政令指定都市がどんな理論武装をするのか様子を見ている状態にある。
【 東 】京都市も伏見で計画をつくりたいと考えているが、なぜ河原町でないのかという話になってくる。
【杉 村】伏見は旧法の枠で遅れて計画をつくったので、まだ始めたばかりという状態だ。今は法改正とは関係なくすすめている。大阪市は中心地がたくさんあるので、そもそも申請もしない。
【杉 村】政令指定都市の場合は、中心が複数あるということだった。
【平 山】高齢化が進んでいると言われているが、団塊の世代はどれぐらいいるのか。その上の世代が圧倒的に多い。中心部の周辺地域は、その世代で固められていて賑わいがつくりにくい状態だ。まずは、地元から動きをつくっていく必要がある。
【友 久】20年ぐらい前に比べると、欲しいものはほとんど手に入ったといっていい。しかも、鉄人のモニュメントもつくると言っている。いちばんないのは、それぞれの個店の熱意だ。4、5、6、8の項目は我々には出来ないが、7をがんばるしかない。この項目の中で黒字囲いをして、各商店街でこれをがんばるというものがあってもいい。
人口はこれから増えるとのことだ。地域を歩いてもらうにはまちの熱意しか考えられない。地下鉄駒ヶ林駅を中心とした地域をよくすることを考える必要がある。鉄人プロジェクトなどを考える中で、こちらから仕掛けていく必要がある。ふるさと創出事業があがっているが、かみ合っていないところもある。そうしたところも見直したい。
歩行者通行量を2倍、3倍にするとは計画には書けないと思う。商業者がこうしていくという目標をもつ必要がある。
【正 岡】プロジェクトが大きければまちに人はくるが、まちを活性化させるには個店ががんばる必要がある。
【友 久】日曜日にシューズプラザに行ったら4人しか来ていなかった。何か考えないといけない。
【増 井】三宮センター街の役員の人が、鉄人のバナーを掛けられるように要請すればいいと言っていた。神戸に人が呼べるということであれば、三宮でもつけてもらえるということだった。
【正 岡】地域間交流を促進していく事業を考える必要がある。
【与那嶺】いま考えることは、地域の現状がどうかということ、市の政策として新長田をどう位置づけるかということ、協議会のような地域での意見をどう反映させるかということだろう。三宮や河原町などでは、コンパクトシティの話と、都心に居住者を増やそうという話を両立させることは不可能だ。副都心であっても地元が動いているのは新長田のみ。落としどころをどうするのかというがある。
【宍 田】国が言っているのは、新長田にどのような中核機能を持たせるのかを、神戸市としてきちんと考えているのかということだろう。我々としては、商業者としてどうすべきかを考える。西の副都心として自信をもって計画をつくれるようにして欲しい。それはここで議論すべきことではなく、市としてどうするかということだ。
【杉 村】新長田がどのような中核的役割を担うのかは神戸市として考えることだ。ただし、次の段階で、具体的な事業としてどのようにやっていくのかということが出てくる。この地域は震災抜きでは語れない。
【迫 水】コンパクトシティやサスティナブルシティといったことは、前から神戸市でも言っていたことだ。神戸市がこれまで構想として考えていたものを、いかにして実践していくかが問われているのだと思う。また、地元がいかに協力できるかも問われている。商業者の決断も必要だ。
【藤 原】ふるさと創出事業を婦人会やPTAの人と一緒にやってきた。大正筋を大切にしたいので、もっと色々なことをやってくれと言われた。住民の方が熱意がある。新聞を見て、以前はここに住んでいて宝塚に引っ越した人から協力すると電話がかかってきたと聞いている。そういったことが分かっただけでもやってよかった。
【正 岡】西の副都心まちづくり協議会はまだやっているのか。
【上 田】また続いている。
【 東 】今日の資料についてはまたゆっくり読んでもらって、気づいたところがあれば連絡して欲しい。
2、連絡事業
東氏から以下の件につき連絡事項があった。
- 2007年度新長田地区商店街名簿作成
- 「KOBE鉄人PROJECT」商店街バナー再設置
- 劇場用映画「CROWS」撮影
- 「せせらぎの完成を祝う地域の式典」
- 「神戸映画資料館」オープン
- 「丸五アジア横町」オープン
- 「新長田地域資源探検隊」
3、次回の日程
次回協議会の日程について確認した。

